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2016年2月12日 NHK おはよう関西で紹介されました

「聴導犬」をご存知でしょうか? 聴覚に障害がある人に音が鳴ったことを知らせる犬のことです。
盲導犬と同じように飲食店や病院、公共交通機関などどこにでも連れていけると法律で認められています。
しかし「聴導犬」の存在が知られていないため断られるケースが後を絶ちません。
こうした状況を変えたいと取り組みを続けいる女性がいます。

大阪・豊中市に住む、安藤美紀さん。生まれつき聴覚に障害があり音が全く聞こえません。
一緒に歩いているのは聴導犬のレオンくん。埼玉県の訓練所で育てられ、8年前に安藤さんのもとへやってきました。
主婦である安藤さんのために日常生活で必要な音を聞き分け、反応するように訓練されています。

例えばスマートフォン。音が鳴ったことを安藤さんに知らせます。そして、その場所まで誘導します。

今度はブザーのような音。お湯が湧いて、やかんが鳴っていました。

安藤さんの生活にとってはレオンくんの存在は欠かせません。
安藤さん「私にとってレオンくんは、体の一部でもあり息子みたいなものです。」

そんな安藤さんに、去年、ショックな出来事がありました。大阪・梅田の百貨店に招かれ、聴導犬についての講演を行ったときのことでした。

終了後、講演会場と同じフロアにあるカフェに入ろうとしたところ、入店を拒否されてしまったのです。店員が聴導犬をペットを間違えたことが原因でした。百貨店は、従業員の教育が行き届いていなかったと謝罪しました。

安藤さん「私の声は届かなかったのかなという、悲しい気持ちでした。だけど、社会そのものが補助犬のこと、障害者のことを細かく知らなかった。」

実は、レオンくんのような聴導犬は日本に59頭。盲導犬984頭に比べ圧倒的に認知度が低いのです。ペットに間違えられる理由がもうひとつあります。

奈良県にある聴導犬の訓練所です。訓練を受けていたのは、ペットとして人気のあるプードルやポメラニアンでした。盲導犬の多くは体をはって人を誘導するため、大型のレトリバーが選ばれます。一方、聴導犬は音に反応できればよいため小型・中型犬も数多くいます。種類も大きさも様々なため、聴導犬というイメージが定着しにくいといいます。

安藤さんは聴覚障害者を支援するNPOの代表をつとめています。

聴導犬を多くの人に知ってもらうため、安藤さんが力を入れているのはマンガを使った活動です。自分とレオンくんとの生活をマンガにし、発表しています。

百貨店での一件の後、様々な犬種がいることについても、イラストを描きました。

また各地の小学校を回り、子供たちに聴導犬についての出張授業も行っています。

安藤さん「障害者のサポートをしている犬たちがいることを、皆さんに知っていただきたい。それが私の強い希望です。」

聴導犬を理解してもらい、障害のある人が暮らしやすい社会を作るために、安藤さんとレオンくんの取り組みが続きます。

聴導犬についてスタジオトーク。安藤さんが入店を拒否されたカフェが入っている百貨店では講演会を開いて聴導犬への理解を深める予定だといいます。「聴導犬への理解が更に進むといいですね。」などと吉村さんが話しました。